はじめに
愛犬や愛猫をはじめとしたペットたちの時間は、私たち人間の何倍ものスピードで過ぎていきます。「最近寝ている時間が増えたな」「段差を登るのをためらうようになったな」と感じたら、それはシニア期に入ったサインかもしれません。
動物は本能的に自身の衰えを隠そうとするため、私たちが気づいた時にはすでに足腰が弱っていることも少なくありません。今の住まいのままで最後まで快適に過ごさせてあげられるか、不安を感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回は、大切な家族がシニア期を迎えても、穏やかに、そして安全に暮らしていくための「バリアフリー」リノベーションについて解説します。
ポイント1:足腰の負担を減らす「段差の解消と滑りにくい床」
小さな段差が思わぬケガの原因に

若い頃は軽々と飛び乗っていた家具やわずかな段差でも、筋力や視力が低下したシニアペットにとっては、つまずきや転落のリスクを伴う危険な障害物になりえます。フラットな空間を作る、あるいはスロープを設置して緩やかな動線へと変えてあげることが、家庭内でのケガを防ぐ基本です。
踏ん張りをサポートする床材選び
シニア期になると足腰が弱り、踏ん張る力が弱くなるため、一般的なフローリングでは滑って立ち上がれなくなったり、関節を痛めたりといったリスクが高くなります。歩行をサポートするためには、ペット用フローリングやクッションフロアなど、爪が引っかかり、転倒時の衝撃を吸収してくれる床材への張り替えがおすすめです。
ポイント2:失敗に備える、お手入れしやすい素材
トイレの失敗をおおらかに受け止める環境づくり

年齢を重ねると、トイレまで間に合わずに粗相をしてしまったり、食べこぼしが増えたりするのは自然なことです。そんな時、水分が染み込みやすい床や汚れが落ちにくい壁紙のままだと、掃除のたびに飼い主さんの負担が大きくなってしまいます。サッと水拭きできる床材や、汚れ防止機能のついた壁紙を取り入れることで、衛生的な環境を簡単に保つことができます。
飼い主さんの心のゆとりがペットの安心に
慌てて掃除をする飼い主さんの様子を、ペットは敏感に察知します。それに対してストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。
お手入れしやすい素材にリノベーションすることは、日々の掃除の手間を減らすだけでなく、おおらかな気持ちで愛犬・愛猫に接してあげるための心のゆとりを生み出します。
ポイント3:体温調節をサポートする温熱環境
シニア期は暑さ寒さに弱くなる
筋肉量が落ちて、基礎代謝が低下するシニアペットは、暑さや寒さに弱くなる傾向があります。特に冬場、冷たい空気は足元に溜まりやすいため、床に近い場所で過ごすことの多い犬や猫にとって、床からの「底冷え」は体調を崩す原因の一つとなります。
床面からの冷えを防いで快適な温度を保つ
部屋全体の空調管理に加えて、床暖房の導入や、断熱性の高い窓へのリフォームが効果的です。ただし、床暖房の上に長時間同じ姿勢で寝ていると低温やけどを起こす危険性があるため、熱源のない逃げ場となるスペースを必ず作ってあげる、あるいはコルクなどの素材自体に保温性がある床材を選ぶなどの配慮が必要です。
まとめ

シニア期に向けたリノベーションは、「年齢を重ねてできなくなってきたこと」を優しくサポートする環境を整える、愛情にあふれた家づくりです。段差をなくし、滑らない床に変え、適切な室温を保ってあげることが大切です。
これまでもたくさんの幸せをくれた大切な家族へ、これからもよろしくね、の気持ちを込めたリノベーションを。当社では、ご家庭ごとのペットの状態に合わせた、思いやりのあるバリアフリープランをご提案いたします。今の環境に少しでもご不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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