ペット向けリノベーション 2026.05.12

共働き家庭のペット快適リノベ。留守番時間を安心に変える設計

飼い主さんが朝出勤して夕方帰ってくる生活の場合、ペットがひとりで過ごす時間は7〜10時間に及ぶこともあります。「お留守番中、室温は適切かな?」「退屈じゃないかな……。」と仕事中に気になってしまったことはありませんか?

犬と猫では留守番に対する適正度が大きく違います。犬は社会性が強く、長時間ひとりにされるとストレスを感じやすい動物ですが、猫は単独行動を好み、1日の大半を寝て過ごすため、比較的留守番が得意な動物だとされています。しかし、猫が留守番上手だといっても準備が不要なわけではありません。むしろ、ひとりで過ごす時間が長いからこそ、住まいの安全と快適さを整えておくことが重要です。

今回は、共働き家庭がリノベーションでできる工夫を3つの視点でご紹介します。

ポイント1:温度・湿度管理を建物側でサポートする

留守番中の最大のリスクは、温度の変化です。犬の適温は人間より少し低めの22〜25℃ほど、猫が快適に過ごせる夏の室温は26〜28℃、冬は20〜25℃が目安とされています。とくに猫は気温30℃・湿度60%を超えると熱中症のリスクが一気に高まるため、夏のエアコンは必須です。

エアコンをつけっぱなしにしておくのが基本ですが、エアコンだけに頼った住まいは、停電や設定ミスによるリスクも心配ですよね。そこで気にしておきたいのが、家そのものの「断熱性能」です。内窓の追加や断熱材の入れ替えなどのリノベーションを行うと、外気温の影響を受けにくい安定した室内環境が生まれます。また、エアコンの効きが良くなり、電気代の節約にもつながり、長時間運転による負担も減らせます。

ポイント2:それぞれの習性に合った「過ごせる空間」を整える

犬の場合、子犬は2〜3時間、成犬で6〜8時間が留守番の目安とされています。留守番が長時間に及ぶ際にケージに閉じ込めっぱなしだとストレスが溜まりやすくなってしまいます。とはいえ、家中を自由に行き来できる状態は、誤飲や転倒、コンセントへの接触などの事故リスクが心配です。

そんなリスクを避けるためのリノベーションが「ペット専用スペースを作ること」です。階段下のデッドスペースやリビングの一角に囲うことのできるコーナーを設けて、安心できる居場所と適度な行動範囲を両立します。専用スペースを作るのが難しい場合には、キッチンなどへの侵入をゲートで防げば、自由度を保ちながら危険ゾーンへのアクセスだけをブロックできます。

は長時間の留守番自体は得意ですが、その分、ひとりで快適に過ごせる環境を整えてあげる必要があります。猫が好む高い場所はキャットウォーク・キャットタワーを作ることで実現し、外を眺められる窓辺のコーナー、隠れて休める静かなスペースを設計段階から組み込むと、留守中の退屈やストレスを大きく減らすことができます。トイレは「使う数+1」が原則で、複数設置できる動線を確保しておくと安心です。また、猫は脱走の名人でもあるので、玄関や窓に脱走防止柵やすき間対策を仕込んでおくこともリノベ時の大切なポイントです。

壁面に消臭・調湿機能のある素材を使えば、犬・猫どちらにも有効な臭い対策になります。

ポイント3:見守り・スマート家電を見越した配線設計

最近の留守番対策に欠かせないのが、ペットカメラやスマート家電です。ペットカメラがあれば外出先からスマートフォンで様子を確認でき、温度・湿度センサーや温湿度計との連携機能があれば、室内環境の異常にもすぐに気づくことができます。スマートリモコンを使えば、外からエアコンを遠隔操作することも可能です。

ただし、これらの機器は後付けで導入すると、コンセントが足りないことも。また、コードが床を這って見た目を損ねるだけでなく、ペットが噛んでしまったりすることもあります。リノベーションのタイミングであれば、ペットのお気に入りの場所にカメラ用のコンセントを設置したり、自動給餌器・給水器を置く位置を決めて専用のニッチを作ったりと、最初から「見守り前提の家」をつくることができます。

無線LANルーターの位置や電波状況も、留守番中の安心感を左右する要素のひとつ。設計段階でWi-Fiの届きやすさまで考えておくと、後から困ることがありません。

まとめ

共働きで家を空ける時間が長くても、住まい側の工夫でペットの留守番時間は大きく変わります。犬には安心できる居場所と適度な行動範囲を、猫には立体的で退屈しない環境を。そして共通して、温度を安定させる断熱と、見守りを前提とした設備計画。これらを揃えることで、飼い主さんも「気になりつつも仕事に集中できない」状態から解放されます。

共働き家庭のペット向け住宅購入やリノベーションをお考えの方は、ライフスタイルやペットの種類・性格に合わせた設計についてもお気軽にご相談ください。

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