世田谷区では、犬の登録数が4万頭を超え、猫も約8万頭が飼われていると推定されるなど、東京23区の中でもペットとの暮らしが根付いた街です。区は「人と動物との調和のとれた共生社会」の実現に向けて、令和5年4月に「第2次 世田谷区 人と動物との調和のとれた共生推進プラン」を策定し、さまざまな施策を進めています。
今回は、世田谷区で暮らす方はもちろん、区外の動物に関わる方にも知っておいてほしい、区の代表的な3つの制度をご紹介します。
ふるさと納税「せたがや 動物とともにいきるまちプロジェクト」
世田谷区では、ふるさと納税「せたがや 動物とともにいきるまちプロジェクト」を設けています。集まった寄附金は、地域にいる飼い主のいない猫に関するトラブル解決を目指す「地域ねこ活動」や、飼い方の指導・普及啓発など、区の動物関連事業に活用されます。
このプロジェクトへの寄附金を活用して、令和6年度からは飼い主のいない猫の不妊・去勢手術補助金がそれまでの倍額に拡充されました(メス1万円→2万円、オス5千円→1万円)。多頭飼育崩壊が発生した際の緊急対応にも使われており、寄附が実際の課題解決につながっています。
寄附はふるさとチョイス、さとふる、楽天ふるさと納税など各種ポータルサイトから申し込めます。世田谷区外にお住まいの方には、世田谷にゆかりのあるお店の逸品「世田谷みやげ」などを返礼品として選ぶことができます。区民の場合は返礼品の対象にはなりませんが、ふるさと納税制度に基づいて寄附金控除の対象となります。
世田谷区動物連絡員制度
「地域で野良猫が増えているようで心配」「近所で多頭飼育の様子が気になる」といった、動物に関する地域の困りごと。どこに相談すればいいのか分からず、抱え込んでしまう方も少なくありません。
そこで世田谷区では、地域住民の動物に関する困りごとを把握し、区や関係機関へつなぐ役割を担う「世田谷区動物連絡員」の制度を令和6年1月から始めました。
動物連絡員は、区から配布される腕章や登録証を身につけて活動し、地域の課題について情報収集を行います。そして、区や獣医師会、警察、動物ボランティアなどの関係機関と連携して課題解決にアプローチします。地域の中に「相談できる人」がいることで、問題が大きくなる前に対応できます。
動物連絡員として活動したい方は、区の公式サイトから応募が可能です。あくまでもボランティアですので、保険の加入費用は区が負担しますが、活動に対する謝礼や交通費の支給はありません。地域のために活動したいという方向けの制度です。
せたがや動物とともにいきるまちづくり補助金
世田谷区内で人と動物との共生をテーマにした活動を、区が金銭面から支える補助金制度です。ふるさと納税で集まった寄附金を財源としており、令和6年10月から始まりました。現在は次の2つの種類があります。
講習会・学習会等への補助は、犬猫の正しい飼い方、ペット防災、地域ねこ活動などをテーマとした講習会・学習会の開催経費を補助するものです。町会・自治会・一般社団法人・NPOなどの団体が対象で、令和7年度は8団体が交付決定を受けました。
地域ねこ活動支援は、令和8年度から新設された補助金です。飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を施し、餌やりやトイレの管理を一定のルールのもとで行い、地域の理解を得ながら猫の数を減らしていく「地域ねこ活動」を支援します。1地域あたり上限100万円、5地域を対象としており、対象経費には不妊・去勢手術費用、混合ワクチンや寄生虫駆除などの医療的処置費用、普及啓発の印刷費、捕獲機・忌避剤の購入費が含まれます。
いずれも、地域や団体が「動物との共生」に向けて動きたいときに、活動費の一部を区が支える制度です。詳しい募集要領や申請方法は、区の公式サイトで確認できます。
ペットとの暮らしを、住まいから考える
世田谷区の動物関連政策は、飼い主を支える制度だけでなく、地域全体で動物と共生していくための取り組みが幅広く整えられています。ペットを家族として迎えたら、住まいそのものも、ペットと一緒に長く快適に暮らせるかたちに整えたくなるものです。
弊社では、ペットとの暮らしを前提としたリノベーションのご相談を承っております。滑りにくい床材の選定、におい対策、収納の工夫など、暮らしのお悩みに合わせてご提案いたします。世田谷区でペットと暮らす住まいをお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。